樹木は1年1年年輪を重ねていきます。
成長が早いと年輪幅が広くなり、成長が悪いと年輪幅が狭くなります。
では年輪幅が広くなると軟らかくなるの?
それとも硬くなるの?
正解はどちらも正しい!
訳のわからない話ですが針葉樹では年輪幅が広くなると軟らかくなる。
広葉樹では年輪幅が広くなると硬くなります。
針葉樹と広葉樹では組織に違いがあるのでこう言う話になります。
針葉樹の組織は仮道管という細長いストローのような組織から出来ています。
仮道管は水分を吸い上げる組織でストロー状になっています。
なので年輪幅が広くなれば大きいストローになるので軟らかくなります。
一方、広葉樹は水分を吸い上げる道管と樹体を支える組織が分化しています。
成長が良くても悪くても樹木が必要な水分は一定なので、
成長が早くて年輪幅が広くなっても道管(空洞部分)は、成長の遅い年輪幅の狭いものと
基本的には同じなんです。
成長が早ければ木材の中の道管という空洞部分の割合が小さくなるので硬くなります。
成長が遅ければ木材の中の道管の割合が大きくなって軟らかくなってしまいます。
広葉樹と針葉樹、同じ樹木でもその組織は違ったものなんです。
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