昭和29年生まれ、親族 夫、子どもなし、それなりの資産、年金あり
今後のことについて相談があり、今後危惧される事と対策を説明しました。
1 相続問題
子どもがいないことから相続は生存配偶者3/4、死亡配偶者の兄弟姉妹1/4で
相続一般的に揉めやすいパターン
・ 対 策
夫婦がそれぞれ、死亡時には生存配偶者へ全財産を相続させるという遺言を
残す、法務局への遺言書預け制度活用をお勧めします
2 判断力の低下 加齢とともに判断力が低下していく
通信販売、訪問販売、訪問買取、特殊詐欺等に騙される、強盗などの犯罪に
あう財産管理、支出管理等が難しくなる
・ 対策
日常生活支援サービス・後見制度の活用、家の防犯対策の強化
3 判断力の喪失 痴呆症
全ての法律行為が出来なくなる。(病院の入院、銀行取引、介護施設への入所)
・ 対策、成年後見制度、任意後見制度の利用、家族信託も
4 身体能力の低下・気力の低下
加齢により、だんだん身体能力が低下、病気・ケガが増え、自律的な日常生活が
困難となる。ゴミ屋敷化、災害時に逃げ遅れるリストあり。
・ 対策 日常生活支援サービスの利用
5 パートナーの死後
夫婦ともに老いていき、いずれ一人になる。2~3があってもパートナーが元気
なうちはカバーできるが一人になると更に厳しい状況となる。入院等での身元保証
が出来なくなる。孤独死、最悪、家庭内事故で身動きできず、餓死も起こっている。
・ 対策 見守りサービス、早めの介護施設入所。
6 死後事務の執行
どのような葬儀・納骨を望むのか、遺産は誰に分けるのか、遺言を残していない
と、残された者で勝手に片付けます。次世代の縁者として、甥、姪がいるかもしれま
せんが、死後事務はかなりややこしいものです。
・ 対策 死後委任事務をどなたかに委託する契約を一定の寄託金ととも結んでおく。
7 その他
近くの甥姪との人間関係が解りませんが信頼できる方がいれば家族信託という
やり方もあります。
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